PCフォーラム |
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パソコンの最新テクノロジーについて
ここ数年でパソコンも一段と高速化が進んでいます。こういった技術はビデオ編集の時間短縮など映像編集をスムーズにこなすためには不可欠な要素です。最近よく耳にする技術について簡単に説明をいたします。
デュアルコアCPU・・・PentiumDタイプ
■ 1つのプロセッサに、2つのコアを装備
CPUを構成する部品のうち、計算処理を実行するものを「プロセッサコア」と呼びます。多くのプロセッサが装備するプロセッサコアは1つですが、デュアルコアプロセッサでは2つのコアを装備しています。
■ 同時に2つの作業を行っても、より快適な処理が可能
1つのコアが扱える作業は基本的に1つです*1。2つの作業がある場合、シングルコアCPUでは一度に扱える作業は1つなので、全体にかかる時間は作業2つ分の合計になります。一方、デュアルコアCPUでは一度に扱える作業が2つになるので、全体にかかる時間は各作業ひとつ分程度に短縮されます。
注意:CeleronDプロセツサのDの文字はデュアルコアのDではなくて、ステッピング(仕様変更)のためにFSB400からFSB533に対応しています。D仕様にステッピングした意味であるとも言われているのですが、インテルのホームページではC0であり、従来のセレロンの場合、最高速のものでD1になっていますので、ステッピングナンバーの略称ではないようです。
*1: ハイパー・スレッディング・テクノロジ対応のCPUを除きます。
「HTテクノロジー」というものがこれです。
デュアルチャネルメモリ
パソコンに実装したメモリと、CPUやチップセットとの間のデータ転送速度を向上させる「デュアルチャネル方式」に対応したメモリです。一般的なDDRメ モリ(DDR SDRAM)は、一度のメモリアクセスで64ビットずつデータを転送できる「64ビット幅」のデータバスを持ちますが、デュアルチャネル方式では、2枚の DDRメモリを仮想的に「1枚」と見立てることにより、データバスの間口を2倍の「128ビット幅」に拡げ、一度に128ビットのデータを転送することが できます。たとえば、DDR400(PC3200)のメモリモジュールなら、64(ビット)×400M(Hz)÷8=約3,200MB/秒≒約 3.2GB/秒までのデータ転送速度に対応していますが、これをデュアルチャネル方式を用いることにより、約2倍の約6.4GB/秒まで、データ転送速度 を向上させることができます。
通常は安定した動作のために同型・同容量のメモリを2枚1組にして実装しています。メモリの増設も2枚単位で行う必要があります。
PCI Express
Intel社が提唱する次世代の汎用拡張インターフェイス規格です。現在広く普及している拡張インターフェイスには、汎用の「PCI(PCIバス)」と、 グラフィックス専用の「AGP(AGPバス)」がありますが、パソコンの性能向上に伴い、データ転送速度を向上させる必要が出てきたため、PCIやAGP に代わる規格として設計されました。
PCI Expressでは、送信用と受信用のデータ伝送路を2本束ねた双方向の「レーン」を1単位とし、レーンを複数(1、2、4、8、16、32レーンの6段 階)束ねることで、高速にデータを転送することができます。1レーンあたりのデータ転送速度は、双方向で512MB/秒(4Gbps)で、1レーンだけで PCIのデータ転送速度(533MB/秒)に、4レーンでAGPのデータ転送速度(AGP 8X、約2GB/秒)に匹敵するデータ転送速度を実現できます。
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